「THE BEYOND」を理解し終わった後の感想 Part3

 『THE BEYOND』4巻を見た後の『蒼穹のファフナー』という作品全体に対する個人的な感想です。

 

 今は「蒼穹のファフナー THE BEYOND」第10~12話の初見の感想(2019年)に書いた言葉通りの状態になり、作品そのものが思い出になりました。

 『EXODUS』26話を見終わった時、理解できない内容が多すぎたことから、「絶対に理解してやる」という気持ちが生まれ、この作品と本気で向き合うことにしました。ワーグナーの舞台祝典祭典劇『パルジファル』と向き合った経験があるので、私の辞書の中に「諦める」という文字はありませんでした。なお、『パルジファル』には『THE BEYOND』を理解するためのヒントが多数ありました。

 作品で一番面白い経験は、一期の放送時、一騎を無色透明と評していた私が『THE BEYOND』が終わる時には、一騎を好きになっちゃったことです。私にとって『蒼穹のファフナー』とは、一騎を理解する物語でした。

 『EXODUS』で物語を竜宮島の外に広げたことで、物語を理解するためにはより広い知識が必要になり、その結果、キャラクターの関係性にしか興味のない人には、読み解くのが難しい物語になりました。

 『THE BEYOND』では一つのシーンにいくつもの意味を持たせているので、正解を見極めるのが難しかった。

 私が一期からフェストゥムの視点で物語を見ていた理由はいずれ書くかもしれません。もう答えは出ています。