「蒼穹のファフナー THE BEYOND」第1~3話の初見時の感想 Part1

 金土日の3日間で7回見ているので、すでに考えがまとまっているのですが、ネタバレなしの初見時の感想をまとめました。

 

 『THE BEYOND』は昨年末の総士生誕祭で1~3話までのPVが公開されました。それを見ると3話までのおおまかな物語の流れがつかめるようになっていました。当時、ここまで見せてしまうのかと驚いたのですが、1~3話を見て納得。『THE BEYOND』の物語の流れと最終的な目的地がわかっているので、1回見ただけで物語を理解することができました。

 

 4話の予告はありましたが、上映スケジュールが示されなかったことに驚きました。こちらが思っている以上に完結するまでには時間がかかりそうです。(ガルパンとどっちが先だ)

 

  『THE BEYOND』を見終わった時、私は2002年に「ワルキューレ」を見た2日後に「ジークフリート」を見た時と同じ気持ちになりました。「ワルキューレ」は未来に希望を残したものの禁断の恋に落ちた兄妹は永遠に別れ、命令に従わなかった娘と父の別れで物語は終わります。しかし、その2日後に上演された「ジークフリート」では舞台の雰囲気が一変。主人公は両親の悲劇を全く知らない明るい若者。そう、『EXODUS』から『THE BEYOND』への流れは「ワルキューレ」から「ジークフリート」と全く同じ構造だったのです。

 『究極BOX』に収録されている対談で冲方丁は「ファフナーは世代交代する話」と言っていましたが、『ニーベルングの指環』も世代交代劇。「ラインの黄金」で指環を奪い合ったヴォータンとアルベリヒはその後、前線を退き、「神々の黄昏」では二人の子孫が指環をめぐって直接対峙することになります。

 『ニーベルングの指環』は連続して4作見ると別の世界が見えてくるのですが、歌劇場側の負担が重いのでバイロイト音楽祭以外では滅多に上演されません。