『BEHIND THE LINE』のBDを購入して、見直した後の感想です。
●マークザイン
『BEHIND THE LINE』で真矢はマークザインに乗ることができませんでした。
真矢「ん、なに?
クロッシング?
マークニヒト。
誰も乗ってないのに」
カノン「システムを素通りした。
起動中止要請。
パイロットを強制排除」
『BEHIND THE LINE』
一騎は『EXODUS』6話で再びマークザインに乗ることができました。
音声「報告、パイロットのバイタルダメージが規定値を超えています」
一騎「まだだ、俺の命は、まだここにある」
『EXODUS』7話
マークザインに乗れる一騎とマークザインに乗れない真矢となったことにより、一つだった一騎と真矢は別の存在になったのです。
乙姫「最初は、みんな一つだった。
大きくて深い場所。
そこから出てくることで、みんなバラバラになった」
一期15話
マークザインは乗った人に「存在」を与えるファフナーだったのです。
真矢が一騎は真矢とは別の存在になったことに気がついたのは、マークザインに乗ってから6年後のことでした。
一騎「遠見、一緒に来るか」
『THE BEYOND』12話
真矢はこの言葉を聞いた時、目の前にいる一騎は真矢とは別の考えを持つ別の存在になっていたことに気がつきました。今、真矢の目の前にいる一騎は、真矢の知っている一騎ではなかったので、一騎と一緒に島を出ていくことを選びませんでした。
真矢「私じゃ一騎君のいる場所には行けないから、
ここで帰る場所を守ってるね」
『THE BEYOND』12話
●見守る
『BEHIND THE LINE』で真矢がマークザインに乗る時、システムを担当したのはカノンでした。
カノン「システムクリア。
ザインの制御のため、機体のロックを掛けます」
『BEHIND THE LINE』
『EXODUS』6話、カノンはリアルタイムで一騎がマークザインに乗ることを知りました。
カノン「全機出撃ドックへ移動完了。
コックピット・ブロックの準備、願います。
なんだ、なぜザインを動かす」
『EXODUS』6話
カノンは一つだった真矢と一騎が別の存在になる瞬間を見届けたということになります。だからこそ、カノンの最後の言葉はこれだったのかもしれません。
カノン「好きだよ、一騎」
『EXODUS』17話
●一騎のいない世界
一騎「あと4年、だって」
真矢「えっ」
『BEHIND THE LINE』
『EXODUS』以降の真矢に与えられたテーマは「一騎のいない世界で生きる」でした。真矢は一騎から余命を告げられてから、さまざまな経験を通して、一騎のいない世界で生きるための準備をしていました。
一騎は竜宮島から旅立つ前、真矢の意思を確認しました。
一騎「遠見、一緒に来るか」
『THE BEYOND』12話
しかし、真矢は一騎のいない世界で生きる覚悟ができていた。
真矢「私じゃ一騎君のいる場所には行けないから、
ここで帰る場所を守ってるね。
たまには帰ってきてね、竜宮島に」
『THE BEYOND』12話
真矢はこの後、一騎のいない世界で生きていくことになるのでしょう。