「蒼穹のファフナー THE BEYOND(TV Edition)」第八話「遺されしを伝え」

 『THE BEYOND』を最後まで見た上での『蒼穹のファフナー THE BEYOND(TV Edition)』の感想です。『THE BEYOND』全話と『BEHIND THE LINE』は視聴済み且つ物語を理解し終わった状態で見ています。

 

●放送形態

 『THE BEYOND』8話の放送枠は28分でした。本編の一部とEDがカットされました。カットされた本編は零央と美三香の会話シーンと剣司と咲良の会話シーンの間にあった以下のシーンです。

ルヴィ「皆城総士があなたから学ぶように、
    あなたも彼から学ぶべきなのです。
    可能性の地平線を越えるために」
 美羽「それって本当にあるの?」
ルヴィ「信じることが、私の希望です。
    いかなる苦しみも未来にたどり着くためだと」
『THE BEYOND』8話

 

●遺品

 新国連の支配する世界ではフェストゥムとの戦いの後、遺品を回収することはできなかった。

 広登「なにもしないのか。
    亡くなった人の遺品を集めるとか」
ビリー「そんなことしてたら、次の群れが来る。
    敵をキャンプまで連れてくことになるよ」
『EXODUS』12話

 海神島ではフェストゥムとの戦いの後、遺品を回収し、遺族に返した。


 

●言葉

 『EXODUS』18話、シュリーナガルの人々は「人殺し」という言葉をきっかけに、人類軍の工作員に対して攻撃し始めた。

   避難民1「新国連の連中が」
   避難民2「俺たちを殺す気か」
   避難民3「舐めんな」
   避難民4「人殺し
『EXODUS』18話

 

 『THE BEYOND』8話、海神島の人々から「人殺し」という言葉が出たが、マリスに対して攻撃は始まらなかった。

     男1「のこのこ現れやがって、人殺しが
     男2「お前を許す者は誰もいないぞ」
     男3「お願いです、奴を撃つ許可を」
エスペラント男「呪われろ、人類の裏切り者」
エスペラント女「エスペラントの恥晒し」
『THE BEYOND』8話

 『EXODUS』18話では知らない人に対する「人殺し」という言葉が、人々のタガを外すトリガーになったのに対して、『THE BEYOND』8話では知っている人に対する「人殺し」という言葉は、タガが外すトリガーにならない。

 

●史彦と一騎

 『THE BEYOND』8話の史彦の台詞と一期23話~一期24話の一騎の一騎の台詞が重なっています。

溝口「俺の仕事だぞ」
史彦「行かせてくれ」
『THE BEYOND』8話

一騎「お願いだよ、父さん。
   俺が俺でいられるうちに。
   俺に戦わせてよ。
   頼むよ。
   行かせてよ」
ドラマCD『GONE / ARRIVE』

 史彦は一騎がいなくなることを覚悟の上で、一騎を北極に送り出すことを決めた。

史彦「あいつはもう、長くない。
   遠見先生の研究も間に合わん」
一期24話

 溝口は史彦がいなくなることを良しとしなかったため、史彦に条件を出した。

溝口「生還が条件だ」
『THE BEYOND』8話