【物語の読み方】物語と情報

 togetter に『蒼穹のファフナー』に存在する二つの視点(人間とフェストゥム)を理解するヒントがありました。

結末をあえて読み手に委ねる手法を「ちゃんと描かないのは不誠実」と捉える人が多くなった?「作者が決めたものを味わいたい」

 『ファフナー』は視聴者に未来を委ねるという形で終わっていますが、これは『ファフナー』を「物語」として見た時の終わりです。一方、『ファフナー』を「情報」として見た時、一歩先の未来を見ることができます。

 人間は『ファフナー』を「物語」として見ていますが、フェストゥムは『ファフナー』を「情報」として見ています。『ファフナー』は一つの物語の中に「物語」と「情報」の双方を内包することによって、人間とフェストゥム双方の物語になったのです。

 

 冲方丁はフェストゥムの思考を以下のように表現しています。

冲方「感情が消えて、直感的なものが消えて、すべての思考が計算になる」
『蒼穹のファフナー BGM&ドラマアルバム II』ブックレット

 それでは人間はフェストゥムと同じように『ファフナー』を「情報」にすることはできるのか? 人間が論理的に物語を読む方法を学び、『ファフナー』を論理的に読めるようになった時、『ファフナー』を「情報」にすることができます。なお、『ファフナー』を「物語」として見た時よりも「情報」として見た時の方が、より多くのことを知ることができます。

 

【物語の読み方】卒業試験

 『蒼穹のファフナー』の卒業試験は一騎、総士、真矢、カノンについての問題でした。問題は3問あり、それらを α、β、γ とすると、以下のような構成になっていました。

     一騎 総士 真矢 カノン
  α  ー  ○  ○  ○
  β  ○  ○  ○  ○
  γ  ○  ○  △  ○

  ○は作中にヒントあり、△は作中にヒントなし

  α には一騎についての問題がありません。γ の真矢についての問題には、物語の中に問題を解くためのヒントがありません。しかし、台詞と映像を論理的に読み解いていくことで、答えを導き出すことができます。α、β、γ の問題をすべて解くと、一騎、総士、真矢、カノンを理解したことになり、『蒼穹のファフナー』から卒業することができます。

 

【物語の読み方】2019年10~11月(改稿)

 2023年2月28日に公開した記事を全面的に書き直しました。

 

 2019年11月7日に「今後の更新内容について」を書きました。しかし、これを書いた時、自分が体験したものが何なのかわからず、うまく説明することができませんでした。2024年3月に物語を理解し終わった後、2019年10~11月に自分の身に起きたことを説明できるようになりました。

 2019年10月26日、私はあるものを見たことによって、2019年11月8日、私はこそうしになりました。その後、2019年11月16日に『THE BEYOND』1話のこそうし、2019年11月19日に『THE BEYOND』3話のこそうしと同じ経験をしました。そのため、2019年11月19日以降、私は『THE BEYOND』3話以降のこそうしと同じ視点で『ファフナー』を見ることができるようになりました。

 なぜこのようなことが起きたのか? 『THE BEYOND』12話の中に私がこそうしと同じ視点で見るためのトリガーが含まれていたからです。しかも、私が2019年10月26日に見たものが偶然にも『THE BEYOND』12話の中にあるトリガーと同じものであったため、『THE BEYOND』12話が公開される2年前に、こそうしと同じ視点で見るためのトリガーを引いてしまったのです。

 

【物語の読み方】NHK高校講座「論理国語」

 2024年4月3日からNHKラジオ第2放送でNHK高校講座「論理国語」が始まります。 私が『ファフナー』を理解した方法を知りたい人や、私と同じ方法で『ファフナー』を理解したい人にこの講座をおすすめします。NHKの高校講座のサイトで内容を確認することができます。

 NHK高校講座「論理国語」

 

AnimeJapan 2024

 AnimeJapan 2024「KING AMUSEMENT CREATIVE(KAC)ブース」で行われた「蒼穹のファフナー」シリーズ トークイベントのYoutube配信を見ました。出演者は以下の通りです。

石井 真(真壁一騎役)
能戸 隆(監督)
中西 豪(プロデューサー)

 

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