Another Lugh's Chain

2023年6月30日

 キャプチャーを使って『THE BEYOND』12話、喫茶楽園の外で語るシーンと旅立ちのシーンでの一騎と真矢の考えがズレている理由を明らかにしました。この後、キャプチャーを使って『THE BEYOND』での史彦と真矢を対比させた時に違っている部分の理由を明らかにしました。何度も言葉でこの2つの理由を書いていたのですが、映像を使った方が手っ取り早い、且つわかりやすいかった。


2023年6月29日

 『ファフナー』はフェストゥムの視点から見ると、「人間とは何か?」という疑問の答えを探す物語でしたが、その問いに対する答えとして利用したものの一つが、アリストテレスの哲学でした。中畑正志『アリストテレスの哲学』(岩波新書)には『ファフナー』の台詞を思い出す言葉が多数含まれていますが、さすがに以下の一文には驚きました。

ポリスは動物や植物のような一種の自然体の有機物であり、個人はその手足にあたる部分である。だからその思想には全体主義的な考え方が含意されているのだ。――アリストテレスの研究者でさえ、このように論じたりしている。

 中畑正志『アリストテレスの哲学』(岩波新書)は『ファフナー』を理解したいという人にはおすすめの本です。


2023年6月28日

 コミカライズを全巻再読しました。読み終わった後、付箋を貼った部分をメモしていったのですが、重要な内容が多数含まれていました。


2023年6月27日

 やっとこのシーンの意味を理解した。今まで立てた仮説は全部ハズレでした。


2023年6月26日

 「ウーシア」のギリシャ哲学用語としての訳語(実体、本質)にはピンとこなかったのですが、中畑正志『アリストテレスの哲学』(岩波新書)での「ウーシア」という言葉の説明は興味深いものでした。


2023年6月25日

 河島思朗『古代ローマごくふつうの50人の歴史』(さくら舎)を読みました。『ファフナー』は北欧神話の世界から始まり、ギリシャ神話の世界を経由して最終的にローマ世界まで達した部分があると感じました。


2023年6月24日

 河島思朗『古代ローマごくふつうの50人の歴史』(さくら舎)にオデュッセウスの飼い犬のアルゴスの話が出てきて、ショコラが重なることに気がつきました。図書館でホメーロス『オデュッセイア』を借りて、その部分を読んだ結果、『EXODUS』~『THE BEYOND』の甲洋とショコラの関係は、オデュッセウスとアルゴスを下敷きにしていることが明らかになりました。


2023年6月23日

 『EXODUS』を見終わった時、「絶対にこの作品を理解してやる」と思ったのですが、さすがにそれが作品のテーマそのものだとは思いませんでした。


2023年6月22日

 作品が答えを見せる順番=私が答えを見た順番ではないので、作品から最後に受け取った答えは予想外のものでした。


2023年6月21日

 作品からの最後の言葉をまとめていたのですが、どこを探しても見つからない最後のピースは『BEHIND THE LINE』の中にありました。


2023年6月20日

 『THE BEYOND』では『THE BEYOND』11話、マークアレス vs マークニヒトのシーンにおける一騎の考えと『THE BEYOND』12話、喫茶楽園前での一騎と真矢の対話シーンにおける真矢の考えは群を抜いて難しかったのですが、この2つのシーンから得たものを一つにすると、物語のテーマが浮かび上がってきました。それは2020年2月12日に出した答えだったので、答え合わせをしたことになります。


2023年6月20日

 『THE BEYOND』12話、喫茶楽園前での一騎と真矢の対話シーンを、真矢の視点で見ることができるようになりました。映像を丁寧に読んでいくと、真矢の考えを追うことができるようになり、真矢が出した結論に納得しました。


2023年6月19日

 やっと『EXODUS』と『THE BEYOND』の真矢が出した答えがわかった。いつものように結論を先に出しているのですが、やっと結論にたどり着くまでの道を作ることができました。


2023年6月18日

 一騎と真矢の分岐点が確定。一期と『HEAVEN AND EARTH』は一騎と総士が別々の存在になる物語で、『EXODUS』、『THE BEYOND』、『BEHIND THE LINE』は一騎と真矢が別々の存在になる物語でした。一騎、総士、真矢はコミカライズ9巻に収録された短編のタイトル "After All Alone" になったところで、物語が終わったということになります。

 ここ数日間、物語が終わったことをひたすら証明しているような感じです。


2023年6月17日

 6月3日に私が見たものを使って行間を埋めました。その結果、6月3日に物語を理解し終わったことが確定しました。この行間は経験した人だけが埋めることのできる行間でした。


2023年6月16日

 一期26話、総士の「おそらく現実世界ではすでに僕らの存在は消滅している」から一騎の「甲洋」までの総士の考えと甲洋の行動を理解した。このシーンは最後の最後まで残ったことからわかるように、本当に難しかった。


2023年6月15日

 『EXODUS』24話の暉の考えがやっとわかった。『EXODUS』24話のラストのゼロファフナーの意味は理解していたのですが、暉の考えと結びつけることができなかった。


2023年6月14日

 『THE BEYOND』11話、美羽がアルタイルのところに行く前に、一騎とこそうしが口論する場面の意味がやっとわかった。台詞をキャプチャのタイトルにして、順番に並べて対比させることによって、対になっている部分を見つけました。


2023年6月13日

 『RIGHT OF LEFT』の学校ですれ違う総士と一騎=『THE BEYOND』5話の喫茶楽園で再会する一騎とこそうしなのですが、やっとこのシーンの起点と終点ができたことによって、この場面の意味がわかりました。

 『EXODUS』は総士の物語を終わらせるための物語でしたが、『THE BEYOND』の一騎の物語を終わらせるための物語でした。『蒼穹のファフナー』の主人公は一騎であるため、『THE BEYOND』は『蒼穹のファフナー』という物語を終わらせるための物語だったのです。


2023年6月12日

 『EXODUS』17話のカノンと『THE BEYOND』12話の真矢を対比させ、違う部分をまとめた。これでカノンと真矢はゴールに到達しました。


2023年6月11日

 私が作品に入るために使った入口と作品が設定した入口を繋ぎ、6月3日に作品が設定した出口から出たことを確認しました。私にとってファフナーとは、xxxx年xx月xx日に起きたことを知るための物語でした。


2023年6月11日

 ドラマCD『THE FOLLOWER2』のミョルニアの最後の言葉の意味を考えていた時に思いついたネタを使って、この記事を書きました。これにはもう一歩先もあるのですが、記事にするのが大変なので断念しました。


2023年6月10日

 『THE BEYOND』の一騎の役割をまとめました。『THE BEYOND』の一騎を理解するために必要なのは、物語を丁寧に読み取ることです。


2023年6月9日

 『ファフナー』の放送局を書き出しました。一期とROLはテレビ東京系列の6局で全国放送。『EXODUS』の地上波は東京、大阪、名古屋の三大都市圏。『THE BEYOND』の地上波は南関東と北海道。年を経るごとに、BSと配信の力が大きくなっていることを感じます。『THE BEYOND』の関東での放送局は一昔前の首都圏トライアングルです。懐かしい。


2023年6月8日

 やっと『ファフナー』の全ルートをクリアしました。ルートを一つクリアするたびに、言葉を一つもらえるのですが、それを並べると作品のテーマが見えるという仕掛けになっていました。


2023年6月7日

 物語を理解し終わったので、やっと正規ルートの入口がわかりました。入口がわかったことで、扉を開けるための条件もわかりました。私は多くの人には見えない隠し扉を使いました。


2023年6月6日

 私が2019年10月26日に見たものと2023年6月3日に見たものを、『ファフナー』の中の映像を使って表現しました。これは視聴者が物語の中に入るための扉と物語から出るための扉です。視聴者がその場面の意味を理解した時、物語に出入りできるようになります。


2023年6月6日

 6月3日、「蒼穹のファフナー THE BEYOND」第10~12話の初見の感想(2019年)で書いた段階に到達しました。結論までの道を歩き通すのに、4年7ヶ月かかりました。長かった。


2023年6月5日

 『THE BEYOND』全話=『EXODUS』1話の長尺版という形になったので、『EXODUS』1話の長尺版と同じく、配信では『THE BEYOND』の完全版は見れないことになりそうです。


2023年6月4日

 ライブ・ビューイングでイベントを見ました。7月から『THE BEYOND』を放送するので、『EXODUS』の再放送で『THE BEYOND』1巻のCMを入れていたのか。一つ謎が解けました。


2023年6月3日

 『BEHIND THE LINE』の感想は Part7 で一旦終了です。私にとって『BEHIND THE LINE』は真矢と一騎、カノンと一騎の関係を補完する物語であり、『ファフナー』を完全に終わらせるための物語でした。フェストゥムの視点に引き続き、人間の視点のゴールを見ることができました。

 人間の視点だけでも物語の終わりを見ることはできますが、フェストゥムの視点で物語の終わりを見ることによって、人間の視点で見た終わりが正しいか否かを確認することができます。


2023年6月3日

 やっと、この場面の一騎が考えていることを言葉にしました。最後まで答えが見つからなかった場面の一つです。


2023年6月3日

 物語を読んでいったら、3年ぶりに α という言葉が出てきたので、ちょっと驚いた。フェストゥムの視点でのスタート地点に戻ったということは、人間の視点のゴールにたどり着いたのだろう。○と△がこういう形で対になっているとは思わなかった。

 フェストゥムの視点は最初に答えを見て、そこに至るまでの道を探すのに対して、人間の視点は道をたどって、答えにたどり着くという感じです。フェストゥムの視点のスタート地点=人間の視点のゴールなので、人間の視点でゴールにたどり着くこと=答え合わせになります。


2023年6月2日

 『THE BEYOND』のラストシーンの演出はどっかで見たことがあるなあと思っていたのですが、やっとわかった。パトリス・シェロー演出のワーグナーの楽劇『神々の黄昏』の幕切れでした。そのシーンはDVDのジャケットに使われています。


2023年6月1日

 一期~『EXODUS』までの真矢と一騎の関係は母と子だったのに対し、『THE BEYOND』の一騎と真矢の関係は父と子だった。一騎と真矢はお互いに親であり子である関係だったので、最終的に別の場所で生きていくことになった。