Another Lugh's Chain

2022年4月30日

キケロー「スキーピオーの夢」

 『ファフナー』を理解し終わった後に、キケロー『スキーピオーの夢』を読むと感慨深い。「おまえたちの生と呼ばれているものは死である」という文章はフェストゥムの価値観を思い出します。


2022年4月29日

灯籠

 私が高校時代に作った物語(一次創作)『THE BEYOND』を比較した結果、こそうしが総士の灯籠を作った意味を理解してしまった。さすがに数十年前の自分の作った物語が、『THE BEYOND』をヒントになるとは思わなかった。

 『THE BEYOND』の構造を分析している時に思い出した物語なので、タイトルはもう覚えていません。


2022年4月29日

一次創作

 『THE BEYOND』を理解する手がかりの一つが、高校時代に作った物語(一次創作)でした。英雄放逐の物語で、セオリー通りの展開だったのですが、『THE BEYOND』と同じく主人公には前世があります。この物語と『THE BEYOND』を比較すると、『THE BEYOND』でひねりを加えた部分が見えてきます。しかし、この物語の元ネタは何だったんだろう。私が中高生の時、転生ものは流行っていません。


2022年4月28日

雑感

 『THE BEYOND』10~12話を見た後、半年で物語の最後までたどり着きました。感想は「一騎と総士の物語は完全に終わった」でした。

 この物語を理解する時に求められたのは、論理的に物語を読むことと個々のキャラクターの立場に立って、キャラクターの考えを理解することでした。国語では論理的に物語を読む方法を教えていないので、読み方がわからないと思います。私は多くの人とは異なり、国語で教えているような物語の読み方ができないので、一期1話~6話までのメインキャラクターの考えを理解するのは困難を極めました。


2022年4月28日

ジグソーパズル

 『蒼穹のファフナー』という名のジグソーパズルが完成しました。「物語の最後にこそうしが一騎に言った言葉」というピースが欠けていましたが、自力で補いました。2021年7月4日、最終到達地点にたどり着いた時には呆然としましたが、今回は疑問点をすべて解決した状態でたどり着いたので満足しています。

 『蒼穹のファフナー』を理解し終わった時のプレゼントは、6年間、寝かしていた『EXODUS』BD/DVD 10巻の特別座談会です。


2022年4月27日

鏑木香奈恵

  昨年秋に読んだ本(ノン・フィクション)の中に、鏑木香奈恵と同じ立場の人がいたことを思い出した。


2022年4月27日

最後の鍵

 冲方丁に『THE BEYOND』の最後の鍵を理解する方法を聞いてみたい。私が最後の鍵を持っていた理由は判明しています。


2022年4月26日

一騎ルート

 ずっと書けなかった一騎を理解するルートを書いた。一騎を理解するために必要なもの=冲方丁が視聴者に理解してほしいものでした。昨日書いたように、理解しないと先に進めません。


2022年4月26日

一騎の視点

一騎「今更、母さんと同じことをしても、
   意味がないのはわかってる」
『THE FOLLOWER2』

 この台詞の意味を理解し、一騎の視点で2021年7月4日に見た最終到達地点にたどり着いたので、これで終わりかなあ。終わった、という確信を得たら、『EXODUS』BD/DVD 10巻の特別座談会を聞きます。


2022年4月26日

一騎と真矢

 『THE BEYOND』のEDを理解したことで、一騎と真矢の関係の終着点に納得しました。


2022年4月25日

「THE BEYOND」のED

 『THE BEYOND』のEDの分析が終了しました。その結果、私の中で一足先に『THE BEYOND』が終わってしまった理由も確定しました。私が長年、答えを探していたものが『THE BEYOND』を理解するための最後の鍵であり、2019年11月に答えを見つけた時、『THE BEYOND』も終わってしまったのです。


2022年4月24日

一騎

 やっとこのカットの意味がわかった。あと、一騎が海ばっかり見ていた理由もわかった。


2022年4月24日

マリスの罪と罰

 この記事は私自身の経験を元に書きました。私はこそうしがマリスにしたのと同じこと(昔、友達だったが、今は友達ではない)をしたことがあります。最近書いた記事では、一番難しかった。


2022年4月23日

初見の視点

 『ファフナー』を理解し終わった後、やっと初見の一騎の視点で『THE BEYOND』12話を見ることができた。『THE BEYOND』は総士がいなくなってから5年後、一騎に総士がもういないという事実を突きつけたところで終わったということか。やっと『THE BEYOND』10~12話を見終わった後、作品から去った人の気持ちがわかった。

 あるシーンが初見の視点を理解する鍵になっていました。わたしはそのシーンと同じ状況を2回経験しているのですが、2回目の経験が強烈すぎて、最初に経験した時のことをほとんど忘れていました。そのため、最後まで答えを出せなかった。


2022年4月22日

日本語

 私にとって日本語とは「私」と「あなた」が分離されていない世界の言葉なので、はっきりと自分の意見を書く時には、「私」と「あなた」が分離されている世界の言葉である英語を使いたい、ということなのだろう。


2022年4月21日

甲洋

 一期20話の甲洋を理解した時期を知りたくなり、メモを漁ったら、2020年1月に一期を見直した時だった。思ったよりも早かった。

 正解を知っている状態で、昔のメモを読み返すのは面白い。メモは自分の感情を廃した文体、つまり数学の証明問題の解答のような文章が書いてあるので、非常に読みやすい。


2022年4月20日

翔子と甲洋

 脚本家にとって翔子と甲洋はこれまで見たことのないキャラクターだったので、脚本家が知っている人物像に当てはめたら、私が苦手とする行動を取るキャラクターになってしまったように思います。翔子は一期6話の演出がダメ押しでした。


2022年4月20日

問い

 ノベライズを読み直して、以下の問いに対する答えを書きました。

問:一騎と甲洋は『THE BEYOND』12話ラストで旅に出ました。一騎と甲洋が竜宮島が平和だった時に島を出たいと思った時に考えたことと、世界が平和になった後、島を出る時に考えたことを、それぞれ言葉にしてください。

 答えは日本語で書いたのですが、それでは一騎と甲洋の考えを表現できないと感じたので、英語で書きました。


2022年4月19日

甲洋

 甲洋が苦手だった理由をすっかり忘れてしまい、メモを読み漁ったら、一期9話までの甲洋に対して、どういう印象を持っていたのかを思い出しました。アニメの翔子と甲洋は私が苦手とする行動を取るキャラクターとして描かれています。


2022年4月19日

言葉を残す

 黒田龍之助『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』(現代書館)に、言葉を残すことの意味について書いた文章があった。

 ミールがなくなると聞いたとき、一瞬だが、わたしが後を継ぐことはできないかと、考えたことがあった。(中略)週一回の代講をしたくらいで疲れているようでは、お話にならない。(後略)
 だからせめて、この学校のことを書き残そうと考えたのだ。

 私は中高生の時、NHKのラジオ講座で第二外国語(ドイツ語)を勉強していたので、共感するところの多い本でした。


2022年4月18日

暉の選択

 記事を公開した後に書きたいことが浮かんでしまった。


2022年4月18日

対話

 『ウクライナ・ナショナリズム――独立のディレンマ』(東京大学出版)の著者、中井和夫のインタビューの中で、以下の一文が印象に残った。

それ以前からロシアとウクライナの間には、真の対話がなかった。対話がなければ、相互理解も信頼も生まれない。


2022年4月17日

違う価値観を理解する

 黒田龍之助『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』(現代書館)を読んでいたら、『ファフナー』を理解するヒントになる言葉がありました。

外国語を学ぶということは、その思想に賛成するかどうかの前に、その言語が使われる地域における常識を身につけることが必要なのだ。

 この文章の中の「外国語」を新国連やフェストゥムに置き換えると、『ファフナー』を理解するヒントになります。webで連載していたので、黒田龍之助 Web連載 「ぼくたちのロシア語学校」でこの項を全文を読むことができます。


2022年4月17日

土台

 以前から α という物語が、『EXODUS』と『THE BEYOND』の構造の土台の一つであることには気がついていたのですが、やっと α という物語のどの部分を使ったのかが判明した。予想通り、α という物語の構造をそのまま使うのではなく、一捻りしてあった。個人的な収穫は一騎が見ている自分の姿と冲方丁が α という物語をどう読んだのか、という2点を知れたこと。私にとって α という物語はある体験と結びついているので、客観的に見ることができないのです。


2022年4月16日

パルジファル

 昨日、ワーグナーの『パルジファル』第3幕の台本を読み返したところ、いくつか引っかかる部分が見つかったので、そのうち『THE BEYOND』との対比表を作ろう。『パルジファル』と『THE BEYOND』はお互いを補い合う関係になっているので、片方の理解が進んだ後にもう片方を見ると、新たな発見があります。


2022年4月15日

宿題

 今日は聖金曜日なので、ワーグナーの『パルジファル』第3幕を聞いていたのですが、第3幕の中に自分で訳したいと思っているテキストがあったことを、思い出してしまいました。


2022年4月15日

物語の終わり

 私は総士の視点で物語を見ていたので、一足先に物語を終わらせてしまったのですが、疑問点をすべて片付けし終わったので、物語を終わらせることができました。

 物語を終わらせるためには、まず、甲洋の考えを理解して、一騎と一緒に旅に出る。その後、一騎の考えを理解して、甲洋と一緒に旅に出る。一騎の考えを理解した後に旅に出ると、後ろを振り返ることはありません。

 『ファフナー』を理解するためには、論理的に物語を読む力が必要なのですが、国語では全く逆のことを教えているので、取っ掛かりをつかむのも大変です。


2022年4月14日

一騎と真矢

 『THE BEYOND』10~12話のキービジュアルの一騎(立って海を見る)と『THE BEYOND』10、11話のEDの真矢(海に背を向けて座る)が、対になっていることに、気がついてしまった。


2022年4月14日

答え合わせ

 4月11日の答え合わせの資料に「こそうしの口パク」も追加だな。

 123枚目の解答用紙でやっと答えに到達しました。完成した解答用紙はとても美しいのですが、公開できないのが悲しい。


2022年4月13日

口パク

 一騎が旅に出る直前、こそうしが一騎に言った言葉を口パクにしたことで、『THE BEYOND』12話のラストシーンを曖昧にするという効果が出たので、この判断は正しかったと思います。


2022年4月13日

「THE BEYOND」12話

 やっと『THE BEYOND』12話のラストシーンの分析終了。『THE BEYOND』10~12話を見終わった時、煙に巻かれたと感じた理由がわかりました。あと、一騎が旅に出る直前、こそうしが一騎に言った言葉もわかりました。この台詞があれば、もう少し早く分析が終わったと思います。


2022年4月12日

仮説

 『THE BEYOND』10~12話が公開される前に仮説をいろいろ立てたのですが、一度捨てた仮説も後で役に立つ時があります。


2022年4月12日

「THE BEYOND」ED

 『THE BEYOND』のEDを続けて見た後、スクショを並べて考えた結果、EDの内容を理解しました。その際、すいぶん長いこと探していた答えにたどり着いたので、仮説を捨てました。


2022年4月11日

答え合わせ

 『THE BEYOND』の答え合わせをする時、以下の資料を使いました。


2022年4月11日

仮説

 正解にたどり着いたので、2年近く作品を理解するために使っていた仮説を捨てた。正解は予想上に理解しづらいものだった。


2022年4月10日

「THE BEYOND」10、11話のED

 『THE BEYOND』10、11話のEDの分析終了。このカットで真矢が海を見ていない理由がわかりました。


2022年4月10日

一騎の祝福

カノン「お前は世界の傷をふさぎ、存在と痛みを調和させる者。
    我々はお前によって世界を祝福する」
『EXODUS』24話

 やっとこの答えを見つけた。仮説は山ほど立てたけど、全部外れ。難しかった。


2022年4月10日

力と言葉

 『THE BEYOND』11話のマークアレス vs マークニヒトを分析していた時に書いた記事です。


2022年4月9日

一騎の旅立ち

 甲洋の考えを理解して、甲洋として竜宮島を旅立った後、一騎の考えを理解して、一騎として竜宮島を旅立った時、本当に物語が終わるんだなあ。ここまでたどり着いたことで、2021年7月4日に感じた感情の意味を知りました。


2022年4月9日

来主操の祝福

ミョルニア「お前はどう世界を祝福する」
『HEAVEN AND EARTH』

 『HEAVEN AND EARTH』を見てから11年、やっとこの問いに対する答えを出した。


2022年4月8日

フロロ

 一騎がフロロを同化した意味がわかったけど、ここまでこないと本当の意味はわからないのか……。


2022年4月8日

いなくなる

 E・H・カントロヴィッチ『祖国のために死ぬこと』(みすず書房)に、「いなくなる」という言葉の背景を説明している文章があった。この本を読むには神学の知識が必要なので、読むのが難しい。


2022年4月7日

英単語

 『THE BEYOND』を理解する最終段階でキーになったのは、高校時代にニュアンスが理解できなくて、悪戦苦闘した英単語でした。この単語を日本語に翻訳すると、元の言葉が持っている意味を失います。


2022年4月7日

最終目的地

 『THE BEYOND』を旅立ち、最終目的地が見えているのに、なかなかそこにたどり着けない。しかし、昨日、竜宮島ミールの「最後の祝福」の意味を理解したことで、最終目的地に到着。視聴者が冲方丁の望みをかなえると、ここにたどり着くという構造になっているのか。


2022年4月6日

最後の祝福

 昨日、書いたメモが正解だったようで、この言葉の意味がやっとわかった。

 一騎「俺も島と一つになるのか」
カノン「それは最後の祝福だ、真壁一騎」
『EXODUS』24話

 最初に結論を知ってしまったので、そこに至る過程をすべて理解するまで、すっきりしないのだろう。


2022年4月5日

今日の問題

問:あなたが史彦=真矢だと感じる理由を説明せよ。

 やっと本編の台詞を使って、この問いに対する答えを説明できるようになった。


2022年4月5日

一騎

 一騎とこそうしの関係は一捻りどころか二捻り、三捻りしているので、元の形に戻すのが大変だった。一騎とこそうしの関係を元の形に戻した後、自分の記憶をあさって一騎に相当するものを見つけると、理解しやすくなった。こそうしが一騎を理解した後、一騎はこそうしとは別の場所で生きていくことを選びましたが、私も一騎に相当するものを理解した後、さよならしてしまったので、『THE BEYOND』のラストは正しい形なのだと思います。


2022年4月4日

今日の問題

問1:無限のクロッシングってなんだったの?
問2:なぜこそうしは一騎に勝ったことにこだわっているの?
問3:『THE BEYOND』の一騎は一期の総士と同じような行動を取っていたが、それはこそうしにとってどのような意味を持っていたのか。

 問1の答えを出したら、一騎の未来(!)を描いていると思った作品とつながった。


2022年4月3日

今日の問題

 こういう問題を延々解き続けることで、正解を見つけていきます。

問1:こそうしが一騎を知るということは、どういう意味を持っていたのか。
問2:フェストゥムとの戦いが終わった後、なぜ一騎は竜宮島でこそうしと一緒にいることができなかったのか。

 『ファフナー』は非常に論理的に作られているので、作品を理解すると、こういう問いに対する答えを出すことができるようになります。


2022年4月3日

「THE BEYOND」4巻のCM

 『うたわれるもの 偽りの仮面』内で流れた『THE BEYOND』4巻のCMは A type、『現実主義勇者の王国再建記』内で流れた『THE BEYOND』4巻のCMは B type でした。


2022年4月3日

「THE BEYOND」を理解し終わった後の感想

 ブログを始めた頃、自分に対して10日に1回更新するというノルマを課したのですが、そのノルマから開放された後に書いた記事です。ノルマから開放された時は肩の荷が下りたというより、最後までやり遂げたという達成感の方が大きかったです。


2022年4月2日

旅に出る

 一騎が甲洋と旅に出る理由はわかった。しかし、一騎が旅に出ることを選んだ理由がわからない。ということで、延々と一騎が旅に出た理由を考えていたのですが、やっと答えに到達。この問題を解くには、もっと一騎を理解する必要がありました。


2022年4月2日

Genesis がお好き?

 angelaの「イグジスト」の歌詞には Genesisの「Follow You, Follow Me」の順番をひっくり返した言葉が使われていますが、 3月末にロンドンで行われた Genesis の最終公演の記事を読んでいたら、「Behind The Lines」という曲があることを思い出しました。3月に『ファフナー』だけでなく、Genesis も終わってしまった。


2022年4月1日

ヴォイツェック

 ゲオルク・ビューヒナー『ヴォイツェック』を読んでいたことが、『ファフナー』を理解する時に参考になったのかもしれない。『ヴォイツェック』は未完の戯曲で、30ある場面の配列は定まっていない。

 写真は2007年、ドイツ、ミュンヘンの劇場入り口で撮影。