Another Lugh's Chain

2022年5月31日

インタラクティブな物語

 物語を主人公である一騎の視点で見て、「○○○○○」した時、物語のゴールに到着しました。『ファフナー』は人間がフェストゥムを理解する物語でしたが、視聴者は一騎を理解するという形で、フェストゥムを理解しようとした竜宮島の住人と同じ体験することができます。つまり、一騎の考えを理解する=フェストゥムの考えを理解するという構造になっています。


2022年5月31日

全体像

 『THE BEYOND』12話ラストの一騎の考えを理解すると、『THE BEYOND』12話後の一騎の行動がわかるという構造になっています。つまり、一騎を理解すると『THE BEYOND』の全体像を見ることができるようになるのです。その後、『EXODUS』と『THE BEYOND』を並べることによって、この二作品で描こうとしたものが明確になりました。

 『EXODUS』の全体像を把握するのは易しかったのですが、『THE BEYOND』は難しかった。しかし、諦めずに何度も挑戦し続けたら、答えにたどり着きました。


2022年5月31日

煙に巻く

 昨日、思い出した曲の歌詞を分析することで(歌詞の視点をひっくり返すと一騎の視点になる)、『THE BEYOND』が煙に巻いて終わった理由も判明。

 『THE BEYOND』の一騎を通して学んだことは、「外から見ているだけでは、人が考えていることはわからない」でした。


2022年5月30日

 煙に巻かれた『THE BEYOND』12話ラストの「煙」を取り除いて、やっと物語の本当の姿を見ることができました。その時、ある曲を思い出して歌詞を読んだら、『THE BEYOND』12話ラストの一騎が考えていることを歌っている歌でした。


2022年5月30日

出口

 やっと『THE BEYOND』の出口を見つけました。見つけた瞬間、口から出た言葉は「そこかよ」でした。出口と出口を出た瞬間に見える風景は予想外の場所でした。


2022年5月30日

2019年11月7日

 2019年11月7日に頭に浮かんだシーンの答え合わせをしました。あれをこっちから見ると頭に浮かんだシーンになるので正解でした。これで私の『THE BEYOND』は『THE BEYOND』4~6話の公開前日に終わったことが確定しました(涙)。


2022年5月29日

「THE BEYOND」第1~12話を見直した感想

 『THE BEYOND』12話の喫茶楽園前での一騎と真矢の会話を分析している時に『THE BEYOND』を1話から見始め、このシーンの分析が終わった後、『THE BEYOND』12話を見ました。『THE BEYOND』12話の一騎と真矢の会話についての記事はいずれ公開します。


2022年5月28日

初見の感想

 やっと製作者が想定している視点で、『THE BEYOND』の終わりを見ることができるようになったので、自分の初見時の感想を分析しました。分析し終わった時、口から出てきた言葉はこれでした。

 あれってそういうことだったのか!

 納得できる答えを得たので、この件はこれにて終了。


2022年5月27日

真矢

 私の『THE BEYOND』のゴールは真矢の視点で物語を見ることなのですが、物語の本質が見えているので真矢の視点でまとめるのが難しい。視聴者=真矢であるならば、自分の考えを素直に書くべきなのだろうか。


2022年5月26日

命題

 Aという疑問の答えは命題Yの仮説(1年くらい前に立てた)が真であることを証明するものでした。マジで作品の中に疑問点の答えがあるんだなあ。どうやって『THE BEYOND』を組み立てたのかを知りたい。


2022年5月25日

「THE BEYOND」の見直し

 1日2話のペースで『THE BEYOND』を見直していたのですが、最後まで見ました。感想は後日、公開します。能戸総監督の一期のインタビューを見ると、能戸総監督は全く違う価値観を持つ総士を理解しようとした一騎の姿と重なります。お疲れさまでした。


2022年5月25日

敬礼

 『THE BEYOND』10~12話の初見時から答えを探していた「一騎と甲洋が竜宮島から旅立つ時にした敬礼」の意味がわかった。なかなか答えにたどり着けなかった。


2022年5月24日

一次資料

 雑誌の記事を集めるのが大変でした。手に入らない雑誌は、東京都立図書館や国立国会図書館に行って複写しました。


2022年5月23日

言葉

 やっと一期前半に欠けていたものを言語化しました。冲方丁が作家ということもあるのか、『ファフナー』を理解するヒントは言語学の本から得ることが多いです。


2022年5月22日

 総士を理解する鍵が「左目の傷」、一騎を理解する鍵が「未来へ導け」、真矢を理解する鍵が「そうとは限らないぞ」でした。総士の鍵は物語の起点、一騎と真矢の鍵は物語の終点(総士からの遺言)でした。


2022年5月22日

初見の感想

 『THE BEYOND』10~12話の初見の感想は「見た目はハッピーエンドだけど、煙に巻かれた!」なのですが、台詞を丁寧に読んでいった結果、その理由が判明。私にはオブラートに包んであった部分の中身が丸見えだったのです。


2022年5月21日

左目の傷

 やっと『THE BEYOND』3話のこのシーンの意味を理解した。仮説は山のように立てたけど、全部ハズレ。難しかった。


2022年5月20日

真矢

 真矢についての記事をいくつか書いているのですが、真矢はワーグナーの歌劇『ローエングリン』のエルザと対比すると、いろいろ見えてくるキャラクターです。


2022年5月19日

ネタバレ

 ネタバレの問題から2019年10月26日の出来事の内容を伏せていましたが、やっとその出来事の中の何がネタバレになるのかわかりました。これを見極めるのに2年半かかりました。やっぱり『THE BEYOND』を理解する鍵は自分で経験するなんだな。


2022年5月18日

初見の視点

 2019年10月26日にあの出来事がなかったら、『THE BEYOND』10~12話を見終わった時、どういう感想を持ったのか、ということについて延々と考えています。最近出した結論は「2021年11月5日に2019年10月26日と同じ経験をして、数日後に2019年11月7日と同じ状態になった」でした。これだと一騎の視点で『THE BEYOND』の最後を見ることができたので、こっちの方がよかったなあ。


2022年5月17日

「THE BEYOND」3周年

 個人的な出来事で『THE BEYOND』の致命的なネタバレを踏んでしまい、『THE BEYOND』のネタバレなしの状態は半年しかなかった。悲しい。


2022年5月17日

答え合わせ

 作品を理解し終わると、自分が立てた仮説との答え合わせができます。たとえ知っている内容であっても、作品から突きつけられる真実という力はものすごく強いので、打ちのめされて呆然とすることもあります。


2022年5月16日

教える

 『ファフナー』を理解し終わった後、頭に浮かんだ言葉は「教える」でした。自分の適性からもっとも遠い言葉が浮かんだのだから恐ろしい。


2022年5月15日

一騎と真矢

 これまでとは違う視点から『THE BEYOND』12話の喫茶楽園前での一騎と真矢の会話を読んでいったら、予想外の答えが現れた。こういうことがあるので、作品を読むことをやめられない。


2022年5月15日

総士と一騎

 「総士と一騎」というこれまで避けていたテーマについて書きました。この記事を書いてる時、感傷的な気持ちになったので、これまでとは少し違う文体になっているかもしれません。


2022年5月14日

国語

 国語で教えているのは、物語の空気を読む、心情を読む。『ファフナー』を理解するために必要なのは、物語を論理的に読む。前者の教育を受けた人が、物語を論理的に読む力が必要な『ファフナー』を理解するのは難しい。今の時代に必要なのは後者なので、文部科学省は高校の国語で「論理国語」という科目を新設しました。

 アニメと向き合っていたのに、気がついたら国語の問題に足を突っ込んでいました。


2022年5月13日

一次創作

 『THE BEYOND』を理解する時、高校時代に書いた一次創作を使ったのですが、『THE BEYOND』を理解した後、一次創作を書いた理由も知ってしまいました。高校時代、人に読んでもらいたいなんて気持ちはなく、自分のために作った物語だったのです。高校時代に書いた一次創作はすべて捨ててしまったので、今は私の頭の中にしかありません。


2022年5月12日

感情と望み

 論理的な考え方を持っている人は、自分自身で自分の考えの中に自分の感情や望みが入っているか否かを判断し、入っている場合は捨てることができるので、自分一人で作品を理解していくことができます。しかし、論理的な考え方を持っていない人は論理的な考え方を持っている人との対話を通して、自分の考えの中に含まれている作品に対する自分の感情や望み、さらに行間を読んだものを見つけて、捨てるという作業が必要になります。


2022年5月11日

メッセージ

 作品からのメッセージは「一騎の考えていることを知りたければ、論理的思考力を身につけなさい」だった。ただし、物語の場合、作品に対する自分の感情や望みが真実を覆い隠してしまうので、物語を論理的に読み解くためには、自分の感情や望みをすべて捨て去る必要がある。しかし、作品に付き合った時間が長いほど、作品に対して個人的な感情を多く持っているので、その感情を捨てるのは難しい。


2022年5月10日

こそうし

 初見時から引っかかっていたこのカットの意味がやっとわかった。


2022年5月9日

抽象的思考力

 私は『ファフナー』を理解する時、物語の皮と肉を剥いで、骨格だけの状態にして比較したのですが、これを抽象的思考力と呼ぶらしい。『EXODUS』を理解する過程で抽象的思考力が鍛えられたので、『THE BEYOND』が公開された時、キャラクターの見た目には全く左右されなかった。


2022年5月8日

死ぬべきか生きるべきか、それが問題だ

 この記事を書き終わった後、頭に浮かんだ言葉は「Be Quick or Be Dead」。この言葉は Iron Maiden の曲のタイトルですが、quick には「生きている」という意味があることを思い出し、「Be Quick or Be Dead」から「生きるか死ぬか」という言葉が浮かび、『ハムレット』の台詞を思い出しました。『ハムレット』の台詞には「このままでいいのか、いけないのか」という訳もあり、こちらの方が操の考えに近いのかも知れません。


2022年5月7日

要約

 最近、ハマっているのは『THE BEYOND』のキャラクターごとの要約文を書くこと。国語の授業みたいですが、ビシッと決まった文章が書けると気持ちがいいのです。


2022年5月7日

未来

 一騎の視点で物語の終わりを見ると、物語の未来が見えます。物語の未来が見えるようになると、以下の言葉の意味がわかるようになります。

 一騎「俺も島と一つになるのか」
カノン「それは最後の祝福だ、真壁一騎」

カノン「お前は世界の傷をふさぎ、存在と痛みを調和させる者。
    我々はお前によって世界を祝福する」
『EXODUS』24話


2022年5月6日

翻訳

 『THE BEYOND』の最後の部分を理解する鍵になったのは、中三の時に知った言葉でした。今回、原文を読んだのですが、一番大切な言葉が遠回しな言葉に翻訳されていたことにショックを受けました。


2022年5月5日

一人になること

 物語を理解する時に一番重要なことは、「一人になること」なのかもしれません。私は『EXODUS』の途中で大多数の人と見ている視点が違うことに気がつき、「一人になること」を選びました。ジャンル友達がいなかったので、実行するのは簡単でした。


2022年5月5日

物語の終わり

 物語の終わりを言葉を表現した時、物語の終わりを見たと確信できるようになりました。最後のこそうしの台詞を口パクにしたところから、そう簡単に物語の終わりを見せないぞという制作スタッフの意思を感じます。


2022年5月4日

主人公

 5月に入ってから、2021年7月4日以降に感じたのと同じ感情を味わっています。一騎の視点で物語の最後を見たら物語が終わってしまったので、『ファフナー』の主人公は一騎であることを実感しました。


2022年5月3日

書き込む

 冲方丁は『ファフナー』を理解する方法を作品の中に書き込んだ。そのため、物語を論理的に読み、物語の構造が見えるようになると、作品を理解する手がかりを得ることができる。そのため、冲方丁はインタビューの中で作品を読む方法については一切、触れなかった。しかし、国語の授業では物語を論理的に読む方法を教えていない。私は独学で物語を論理的に読む方法を身につけてしまったので、参考になる本は知りません。

 さすがに『ファフナー』を理解していく過程で、国語の問題に踏み込むとは思いませんでした。折しも高校の国語に「論理国語」という新しい科目が新設されることが発表され、次々と反対意見が現れるという状態でした。高校の国語の「論理国語」は2023年度から始まります。


2022年5月2日

土台

 物語の最後を見たことで、一騎と総士の物語の土台になっている物語は○○○だったことに気がつきました。中三の時に夢中になっていた物語の一つです。やっぱり当時、読んでいた本を取り戻そうかなあ。本は amazon のウィッシュリストに突っ込んであります。


2022年5月1日

言葉

 物語の最後を見た人がいないので、ゴールを見極めるのが難しいのですが、昨日書いたメモの中にゴールがあったようです。『ファフナー』は作家が脚本を書いている作品なので、ある言葉が物語のゴールになっているようです。


2022年5月1日

「THE BEYOND」を理解し終わった後の感想 Part5

 一番古い記事は1ヶ月くらい前に書いたのですが、読み返した時の感想は、少しづつ終わりに近づいている、でした。