2019年3月21日(祝)に阿佐ヶ谷ロフトAで冲方サミットが開催されました。ニコニコ生放送での配信されたものをタイムシフトで視聴しました。
YouTubeにある『THE BEYOND』特報を会場のスクリーンに流しました。しかし、サミットに『ファフナー』の関係者は不参加の上、司会者も現在公開されている情報を把握していないいため、何を話していいいのかわからないという状態に陥り、写っているものについて話せばいいんだということになり、冲方丁が一時停止した『THE BEYOND』特報の映像についてコメントしていきました。単語を列記しているだけなのですが、たまに興味深いコメントがありました。
- 一騎の父親です
- フェストゥムです
- ファフナーです
- 灯籠、飛ばしてます。今まで流していたもんね。飛ばしてしまいました。
- 島です。
- ラジオです。ちなみにラジオの端っこの方に中西って書いてあります。わからなかった? ここに(注:左側のメーターの下)中西って書いてあります。能戸さんがこういう小物にスタッフの名前を入れるのが好きなんですよ。
- 爆発です。
- 美羽ちゃん。美羽ちゃんねー、だいぶ変わりましたね。
- 誰でしょうね。結晶です。
- そうしです。
- ファフナーです。
2019年4月1日にXEBECがサンライズに事業移譲されることから、今後の『ファフナー』の制作体制の話が出ました。
編集: | XEBECさんにいろいろ体制の変更があってなかなかこう。びっくりしたんですけどね。 |
冲方: | そうそう、びっくりした。ホントに。知っている? 知ってる、みんな。XEBECが消えてなくなったことを(笑)。 |
編集: | 消えてなくなってません。 |
冲方: | すごいよ。バンダイナムコさんとかね、いつかXEBECという名前の会社を復活させてあげたいとか涙ぐましいことを言っていてね。 |
冲方: | で、XEBECさんが消えてなくなってですね。 |
編集: | クレジットには入ってましたね。 |
冲方: | たぶんクレジットも変えるのかな。わかんないですね。ちなみにXEBEC勢の半分くらいがタツノコプロダクション(※1)に吸収され、もう半分がI.Gに吸収され、で、ファフナーは今、I.Gで作っております。そのなんとその部署の名前がI.G Zweiっていうね(笑)。XEBEC ZweiがそのままI.G Zweiになってしまって。で、総監督の能戸さんがあの年(※2)にしてI.Gの新入社員になってですね。能戸さん御本人が「じゃあ、新人研修受けます」って言ったら、研修の人が「来ないでください」(大爆笑)って言われてたっていう。 |
編集: | 困りますよね。 |
冲方: | ホントだよ。 |
冲方: | あの歴戦の勇士に来られても困るだろうっていう。 |
編集: | 30歳、ひょっとしたら20代の可能性もありますもんね。研修の場所にいる人って。 |
冲方: | 新卒のアニメーターの真ん中に能戸さんがいて、一緒に研修を受けるところを想像するとすごく面白くて、やってくださいって思うんですけど。 そんなわけで会社的なあれこれはありましたけど、何しろプロダクションI.G傘下というか、一体化してやっております。これは制作的なドキドキだったんですけど、版権どうなるんだと。 絵の権利とか設定の権利とかいっぱいあるわけですよ。なんとI.Gさんがまるっと買って「あの絵は使えなくなりました」とか「あの制服使えなくなった」とかそういうことはないようにしたんで、制作的には問題ないと。 |
アニメの話が終了した後、コミカライズの話に移りました。
- 作画担当の松下朋未が体調を悪くして1ヶ月お休みした。現在は回復しています。
- 編集者の話からすると次回配信される第三十七歌は校了済み。
- コミカライズはスマホ向けのアプリPalcyで配信されていますが、アプリでの配信は審査があるので、校了してから掲載されるまでに1ヶ月くらいかかる。
- 8巻は今年の夏に発売予定。
2019年3月31日、羽原監督が事業移譲後についてツイートしていましたが、やはり制作現場の話をしてくれたのはありがたい。サミットでは司会者がサイトに公開されている基本的な情報を把握していないため、毎回、どこまで話していいのかわからないという状態に陥っているので、この点を改善してほしい。
※2 『はるかぜ戦隊Vフォース Film Collection』(勁文社)のインタビューに掲載されているプロフィールによると、能戸総監督は1964年生まれなので、今年で55歳。